ARTICLES — REVIEW
REVIEW:RONI HORN by Takiko Nishiki(Store Manager, POST)
自在に領域を超越して表現する、多様性に満ちたコンセプチュアル・アーティスト
Text:Takiko Nishiki(Store Manager, POST)
テキスト:錦 多希子(POST ストアマネージャー)
Roni Horn(ロニ・ホーン)。ひょっとしたら馴染みの薄い名前だと感じられるかもしれないが、世界的な尺度でみれば、実はごく著名であり、そして評価の高いコンセプチュアル・アーティストのひとりだ。1955年にニューヨークで生まれ、現在もこの地を主な拠点として活動する一方で、定期的に遠征するアイスランドから ...
REVIEW:SETTLEMENTS by Toshimitsu Aono(Editor in Chief, Spectator)
イギリスに根づきつつある「もうひとつの生き方」の記録
Text:Toshimitsu Aono(Editor in Chief, Spectator)
テキスト:青野 利光(スペクテイター編集・発行人)
広葉樹の森に佇む見慣れないかたちの建築物。屋根は芝生に覆われ、泥で塗り固められた壁や木の枝の柱がそれを支えている。まるで童話の世界から抜け出してきたようなその家はすべてが天然の素材だけで造られており、現代建築に見られる直線的な要素は見当たらない。『Settlements』は、フロントカバーに ...
REVIEW:MILKY WAY by Mika Kobayashi(Photo Critic / Guest Researcher, National Museum of Modern Art, Tokyo)
Text:Mika Kobayashi(Photo Critic / Guest Researcher, National Museum of Modern Art, Tokyo)
テキスト:小林 美香(写真研究者 / 東京国立近代美術館客員研究員)
『Milky Way』は、フランスの写真家ヴァンサン・フェラーネ(Vincent Ferrané, 1974-)が赤ん坊に授乳をする妻をとらえた写真により構成されている。天の川(銀河)を意味する「Milky Way」の語源は、ギリシア神話(主神ゼウスの妻ヘラの乳を、アルクメネと ...
REVIEW:ROXANE II by Yukihito Kono(Photographer)
Text:Yukihito Kono(Photographer)
テキスト:河野 幸人(写真家)
ヴィヴィアン・サッセンは現在第一線で活躍する写真家たちの中でも、とりわけアイコニックなスタイルを持つ写真家である。ミステリアスと呼ぶにふさわしい彼女の写真が世に与えたインパクトは計り知れないし、私も初めて彼女の写真を見たときに ...
REVIEW:ASTRES NOIRS by Robert Dunn(Writer / Photographer / Professor)
Text:Robert Dunn(Writer / Photographer / Professor)
Translation:Yuka Katagiri
テキスト:ロバート・ダン(ライター / 写真家 / 教師)
翻訳:片桐由賀
今日のモノクロ写真にできることはなんだろう。もちろんいまでもフォトグラファーはフィルムを使って撮影し、現像し、プリントすることができる。40~50年前と変わらずに、ゲイリー・ウィノグランドやブルース・デビッドソンといった巨匠の真似事を ...